マザコン

週末に見たテレビで、主婦にいくつかの質問をして、
その集計を発表している番組がありました。

まあ、どうでもいい番組だったのですが、
その質問のひとつに
「夫はマザコンだと思う」
というのがあったのです。

で、主婦の7割がYESと回答していました。

「ふーん、案外マザコンは多いんだなぁ」
と他人事のように思って、ふと奥さんに
「君はどう思う？」
と聞いてみました。
すると、

「マザコンだと思う」
とのご回答が。

「えっ、なんでだよ！　俺は全然母親に依存してないじゃん！」
と抗議したところ、
「あんたは母親の意見を尊重するところがあるから」
と言われました。

そこで「ああ、なるほど」と思ったわけです。
別にマザコンを認めたわけではありません。
息子を見てても思うのですが、やっぱり子どもは小さい頃から母親に依存しているわけです。ある程度までは母親の言うとおりに生きているわけですから、大人になっても自然と母親の言うことは尊重してしまうところがあるのでしょう。

それはさておき、この間奥さんと、シロクマの着ぐるみを装着した息子を連れて買い物に行ったとき、初老のおばさんに声をかけられました。

「まあ、可愛い赤ちゃん。最近はこんな服もあるのねぇ」
と、とっても好意的。

さらに
「この子は男の子？　男の子はいいわよ。私は男の子ふたりいたけど、とっても母親に優しいの」
と、男はみんなマザコン説みたいなことを言いました。

「はあ、そうかもしれませんねぇ」
と適当に相槌を打っていたところ、

「私の息子はもう39と41なんだけどね。
孫はいないんだけど」
とカミングアウト。

「……まさかマザコンだから結婚できなかったんですか？」
などとは、さすがに聞けず、その場はスルー。

しばし、奥さんと真相について憶測を巡らせた後、
やっぱりマザコンはいくない、と思いました。