風邪

土曜の朝のことでした。
奥さんが鼻炎とガラガラ声で、風邪の症状を呈していました。

うちには生後7ヶ月の子どもがいるので、
風邪をうつされたら一大事です。

そこで
「とっとと医者に行けよ！　子どもにうつったらどうするつもりだ！」
という親愛の情に満ちた労わりの声をかけたところ、

「これは花粉症だと思うからイカナイ」
と奥さんは反抗期。兼ねてから彼女は医者が嫌いなので、適当な言い訳でもしているのでしょう。

まあ、風邪の症状がひどくなれば、奥さんも思いなおすに違いない、
と僕もそれ以上は強くは言いませんでした。

するとその日の夕方のことですよ、
「身体がだるい」
「頭がボーっとする」
「喉が痛い」
等の症状を訴え、完全に風邪をひきやがりましたよ！

僕が

あれ？
いや、朝起きたときに妙に背中が痛かったんですけど、
単に寝違えただけなのかなぁと思っていまして、
奥さんは本当に花粉症だったりしました。

日曜に僕の両親が家にやってきたのですが、
僕が風邪をひいたと知ると父は
「子どもに風邪をうつすなよ」
と一言。

で、両親が帰った後、
「普通、人が風邪をひいたと思ったら、まず『大丈夫？』とか聞くべきやろ。
あんたら親子は人としての基本がなってない！」
と奥さん、ご立腹。

はい、まったく仰せのとおりでございます。