っていうのが、あるんですよ僕には。
奥さんにも、そのお母さんにも不評なんですが、
こればっかりはやめられない。

で、そのトイレ本にふさわしい本というのがあります。
それは長編でなく短編であるということと、気軽に読めるということ。

先が読みたくなる、止まらなくなるような本を読んでは、いつまで経ってもトイレから出れなくなってしまいます。
また、用をたしながらシリアスな話なんて読みたくありません。
だから、短編で気楽なものがいいのです。

そのうってつけなのが、西原理恵子のマンガ。
中でも「できるかな」シリーズや「さいばら茸」シリーズは、その内容のほとんどが1ページか2ページで終わるようなマンガ形式のエッセイばかりなのです。

しかも、作者を始めとしたダメ人間たちのエピソードが満載されているので、面白いがくだらなく、「先を読まなきゃ!」という強迫観念に襲われることもない。

偽造パッキーカードを作るはずが、なぜかガイガーカウンター(放射能測定装置)を作ってしまい、その実験のための放射能漏れたてホヤホヤのもんじゅの取材。

ロボット相撲に参加するために、粒子を研究している大学院生にロボットを作らせ(工学系ではないので素人同然)、高須クリニックをスポンサーにつけて参戦するも、自分が操縦の練習をしてなかったから惨敗。

とか、本当にどうでもよくて面白い話が載っています。
マンガを読むと作者の西原理恵子はギャンブルで5000万以上負け、ヤク中アル中の旦那と結婚するようなダメ人間のように思えますが、どこか人生を見切っている感があり、時折哀愁を感じさせます。

人生なんて、人間なんて、おまえらが思っているほど大したもんじゃない。
もっと愚かで下品なものだ、
と。

だから、自分のダメな姿を面白おかしく描けるのでしょう。
真面目な人が読む本じゃありませんが、僕は西原理恵子作品が好きです。

トイレで読む本として。

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TK

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